御社の粉体製品を受託製造します。
当社粉体製造機器を使用し、スポットの受託加工にて御社製品を製造します。製造後の各種分析・測定により品質管理の支援も実施します。設備を保有していない企業様や、小ロット多品種製造等、自社の設備規模に合わないような加工に当社サービスをご活用下さい。
このような課題はありませんか?
- スプレードライ製品を製造したいが、自社に機器を保有していない。
- 外部研究機関でスプレードライ製品の開発まで完了したので、製品製造を委託したい。
- 自社のスプレードライヤーが老朽化しているので廃棄して、受託生産に切り替えたい。
- 自社のスプレードライヤーは大型のため、少量の製品生産には適しておらず、外部に委託したい。
粉体を外部委託加工する際の課題
工業系のスプレードライ受託加工会社は少数
食品系のスプレードライ製品をOEMで受託している会社は多数ありますが、工業系は少数しか存在しません。
食品系のスプレードライは原料が洗浄水で溶解しやすいので洗浄は容易で、さらには多くの装置で自動洗浄システムを搭載しているため、洗浄工程を大幅に削減することができます。そのため、品種切り替えが容易なため、委託加工のハードルが大きく下がり、かつ大型の装置で大量処理が可能となります。一方で工業製品は、スラリーのような水で溶解しない物性や、結合剤を含んだ原料で強固に固着する物性が多々あり、自動洗浄システムで全てを落としきれることはあまりありません。そのため、品種切り替え前に乾燥チャンバー、配管、サイクロン等、接粉部を全て分解して洗浄する必要があり、大型の装置の場合、数日の作業が必要となります。またあまりに大きい装置は接粉部すべてを手洗いすることは現実的ではないので、一定の大きさのスプレードライヤーが上限となります。当社保有の最大装置は乾燥チャンバーがφ3500mmとなり、世の中のスプレードライヤーでは中規模サイズかと思います。このように、洗浄の煩雑さや大量生産の難しさが、工業系のスプレードライ受託加工会社が少ない原因かと思われます。
工業系素材のスプレードライは幅広い知見が必要
樹脂のような有機物からセラミックスのような無機物まで、工業系と一括りにできないほど、様々な物性があり、各々それぞれに対するスプレードライの知見が必要となります。例えば金属塩のような溶媒分を蒸発させにくい、抱え込みやすい物性に対しては、高温条件が必要であり、樹脂・糖類のような高温条件で軟化する物性であれば、低温・大風量の条件を必要とする場合があります。原料の付着が乾燥チャンバーに多いのか、サイクロンに多いのかで、収率改善の運転条件は変わってきます。幅広い知見を蓄積した受託加工会社でなければ、高性能・高収率の加工を実施することは困難です。
粉体の委託加工のご支援内容
小型~大型の各種装置による粉体製品製作
当社は最小で乾燥室径φ387mm、最大でφ3500mmのスプレードライヤーおよび3台のフリーズグラニュレーターでの粉体委託加工を行っています。様々な物性を長年扱い蓄積された知見により、ユーザー様がご希望される粉体量、粒子径等、様々な仕様に沿う適切な装置を選定し、ご提案します。
試作例
例:中~大型スプレードライヤーを使用した粉体製作
- φ2600mm装置を使用、1日で80kgの粉体製作。
- φ3500mm装置を使用、3日間で800kgの粉体製作。
処理開始後、3時間で粉体をサンプリングし、粒度分布測定および残溶媒分測定を行い品質管理。