プリスの特長

当社のコア技術は、スプレードライ、スプレークーラー、フリーズグラニュレーションによる、「造粒」になります。適切な造粒顆粒を得るために前工程のスラリー調製、液測定サービスがあり、造粒後の顆粒が適切であるかの判断に粉体測定サービス、さらにはセラミックス・金属の粉末冶金用途では成形体・焼結体測定サービスがあります。「造粒」技術を中心に、その前後工程までユーザー様からお任せ頂ける体制を整えています。

当社は工業製品のスプレードライ顆粒の受託加工を請け負う、日本で数少ない企業です。
食品系のスプレードライ製品の受託加工を請け負っている企業は数多くあります。食品は加工後に装置付帯の自動洗浄機構により装置内部を洗浄することが可能なため、食品会社がOEMで事業を実施しやすいことが理由に挙げられます。一方、工業製品は、薬液での自動洗浄で溶解しない素材が多く、またバインダー等の結合剤が含まれている場合は装置に強固に固着するので、加工後に装置を分解して手作業で洗浄する必要があります。洗浄が不十分であると、次の検体を加工した際に、前に実施した粉体が混入することがあり、大きな問題に発展することもあります。案件ごとの洗浄の煩雑さが大きなハードルとなることから、工業製品のスプレードライ受託企業が少ないと推察されます。

当社は、スプレードライヤー、スプレークーラー、フリーズグラニュレーターの設計・製作を行う機械装置メーカーです。50年以上の豊富な納入実績により、様々な業種のユーザー様のご要望に対応してきました。スプレードライヤーは様々な業種で使用されており、業種・製品ごとに求められる粉体特性は異なります。様々な業界に装置を納入してきた長年の経験･技術が受託加工サービスに生かされています。

当社の受託加工施設の2拠点は、神奈川県川崎市にあります。新幹線停車駅である品川駅、新横浜駅や、羽田空港からもアクセスが良く日本全国のユーザー様からご来社頂きやすい環境です。スプレードライヤーは瞬時に粉体が製造されるため、その場で試作テストを評価しやすい装置と言えます。ユーザー様にお立会い頂き、スプレードライ加工した顆粒を顕微鏡や各種測定機器で評価し、議論しながら運転条件をチューニングすることで、ユーザー様のご要望に沿ったより良い粉体製造が可能となります。

当社の受託加工・試作テストサービスは、有機溶剤系の原液の粉体化が可能です。窒素、アルゴン等の不活性ガスを循環させるクローズドシステムでの処理も可能です。お引き受けできない有機溶剤もありますので、詳細はお問い合わせ下さい。

当社の受託加工・試作テストサービスは、原液で少量50mLから最大で数m3の処理が可能です。
検討初期に少量の試作テストからスタートし、徐々に必要サンプル粉体量が多くなり、プロジェクトの進行状況により、数年後にm3単位の加工となる案件も多くあります。さらに大量処理が必要となった際は、スプレードライヤーメーカーとして、装置導入をご提案させて頂いています。装置の提案までに少量～大量の受託加工を実施してきたので、処理する液体、加工後の粉体の特性に合わせた装置設計が可能です。また、装置の完成までのつなぎの受託加工を継続しながら、装置導入時の試運転調整には受託加工を実施していたオペレーターが参加することで、外部委託から自社生産の切り替えをスムーズに移行できるようにサポートします。

当社は、フリーズグラニュレーション（凍結造粒）の受託加工・試作テストサービスを実施している日本で唯一の企業です。スプレードライ同様に液体を粉体化する技術で、スプレードライにはない様々な特性があります。特許技術により高粘度・高濃度スラリーも対応可能で、最小50mL～最大数十Lを処理できます。